トップ » ビデオ » SV-5000W 海外方式ビデオデッキの修理

SV-5000W 海外方式ビデオデッキの修理

先日お得意様から電話で「サムスンのデッキのノイズが酷いんですが」という相談を受けたので、リサーチも兼ねてネットで検索。すると、大手通販サイトの商品レビューに同じトラブルを訴えてる人がたくさんw ちなみに、うちの2台も同じトラブル。問題のノイズはこんな感じ。

ヘッドがへたった時に見られる、めだかノイズノイズに近い感じ。ただ満遍なくノイズがのります。へたれと違って、位置がランダムなので、信号にノイズが入ってる可能性がありそう。ということで、アースを中心に調べていくと、ありました。怪しい箇所。

この銅板、メカのシャーシとメイン基盤の間にあり、銅板のバネの力を利用して接触。シャーシとメイン基盤の間のGND信号の架け橋のようです。バネの力は月日と共に弱まるので、もしかしたらこの接触不良がノイズを生んでるのかも?と思い、転がってた銅線を使って、2箇所をブリッジ。すると見事にノイズが消えました。

ということで、本工事。メイン基盤の銅板とメカのシャーシを、銅線でつなぐ事にしました(写真内では緑)。銅板の上部に半田付けすると、メカを取り付けた際、メカの平面性が狂ってしまうので、シャーシの当たらない銅板側面に半田。メカを取り外すのが怖い人は、見えてる銅版部分に半田付けしても大丈夫です。ただ今回は、キャプスタンベルトの掃除もしたかったので外しました。

そして、継ぎ足した線の反対側をシャーシ固定ネジに挟み込む。しっかり固定できました。ただあまりきつく閉めると、ネジ穴を駄目にするので注意です。

再生してみると、ノイズなし!無事解決できました。これは明らかな設計ミス。欠陥です。でも、まぁ韓国サムスンだからこんなもんと諦めてます(笑) もし、同機種のノイズでお困りでしたら、この方法で直るかもしれません。これでダメなら、キャプスタンドライブのコンデンサーあたりを疑ってみてください。

サムスンのSV-5000Wは、お世辞にもいい機械とは言えませんが、数少ないマルチシステムデッキですので、元を取るまでコキ使ってあげて下さい(笑) 修理不能になったときは、思う存分ハンマーで叩き潰してせばストレス発散になるかもしれません(笑)

本件は、趣味として弄っているもので、お仕事としては受けておりません。機器に関するお問い合わせはご遠慮下さい。

上部へスクロール