コンピュータと私 ~Apple II plus との出逢い~

apple iie

初めてコンピュータに出会ったのが1981年の秋。 当時小3の私は、父の仕事の関係でアメリカ・ニュージャージー州へ引越。現地フランクリン小学校に編入することとなった。そして、編入して1週間経ったある日、突然教室にApple II plus※1を 持った白ヒゲの先生が登場、黒板に何やらアルファベットと数字をズラズラ書き始めた。英語もろくにわからない私にとってはパズルだった。他の生徒の真似を して、キーボードのボタンを押すと、なんと画面に文字が出る!凄いぞ! そんな当たり前な事に感動してたお子ちゃまだった。

最初はBASIC命令の意味が全くわからなかったが、入力して[RUN]と入れると様々な動作をすることに気がつく。そしてひたすらプログラムを入力して 実験して遊んだ。画面を文字で埋め尽くしたり、色のブロックで彩ったり。そんなパソコンがとても楽しかった。もちろん、小学生が作るBASICプログラム なので、簡単なものばかり。第1作目は近所のスーパーShop Riteのロゴ、2作目は自由の女神、3作目は何だっけなぁ・・・ 英語が全くわからないフリをしながら、 他の授業中も方眼紙を塗りつぶして、一人で熱中してた(笑)

コンピュータをさらに面白いものに変えてくれたのが、ルーズベルト中学校 のBarba先生。3年間に渡り、彼は私にコンピュータの魅力・可能性を教えてくれた。ライトペン・タブレット・カラープリンタなどを 使ってみたいというわがままな願いも叶えてくれた。プログラムを見てもらったり、本当にお世話になった人だ。

お絵かきもさらにパワーアップ。 Apple IIe※2 に コアラパッド(KOALA PAD) というペン入力装置を使用して、HIRES(高解像度)モードでの作画にはまる。毎日放課後、コンピュータ室にこもって数々?の絵を描いて遊んだ。ただ、 高解像度と言っても、6色 (紫、青、オレンジ、緑、白、黒)の点で描くのだから結構大変(笑)

<補足>
※1 Apple II plus: 1979~1983年に発売されたCPU 6502 1.02MHz、RAM 48KBを搭載した、マッキントッシュ前の機種。
※2 Apple II e: 1983~1985年に発売されたApple II plus の改良版。開発時コードネーム「ダイアナ」。