ビデオカセットが出ない
ビデオカセットも誕生から40年以上、既に再生機は生産終了どころかメーカー修理も終了しています。時期的に、ビデオデッキからテープが出てこないなどの不具合がないほうが珍しいかもしれません。ビデオが出なくなる理由は色々ありますので、いくつかあげます。
ビデオテープ自体の不具合で出ない
恐らく最初に疑うのが、ビデオテープの不具合。 長年再生してないと色々起きますね。
- テープのカビ
- 湿気や材質劣化によるテープ同士の貼りつき、テープ走行不良
- 不適切な補修
- ビデオテープの折れ・皺・剥がれ
実際には連鎖的に起きることが多いです。 カビ > テープの走行が悪い > テープの端が折れたり内部に絡むなど。 意外と忘れがちなのが、過去にやった不適切な修理。 昔セロテープで貼りつけた箇所がコチコチになってたり、糊が溶けだしたり。
ただ、テープの不具合で出なくなることは確率としては低いです。 そもそもテープ自体が悪いと、機械が受け付けませんので。
ビデオデッキの不具合で出ない
恐らくこちらがメジャーだと思います。取り出しボタンを押しても出ないとなれば、下記のように考えられます。
取り出し操作が認識されない
取り出しボタンそのものが壊れることはあまりありません(笑)。しかしながら、その信号が伝わってない事があります。実は、電子回路上の半導体の劣化が原因で指令通りに動かなくなることが多いです。特に古かったり、長年使ってなかったりすると良くある現象です。しばらくコンセントを抜いて、再チャレンジぐらいしか方法がないです。 一部の機種はエラーをリセットすることによって動き出すものがあるみたいです。 ビデオデッキの型番で検索するとヒントがあるかも。
取り出しボタンは認識されているけど、メカが動かない不具合
押すと内部のメカが動こうとはするけど、動かない。これも、結構あります。ビデオカメラやビデオデッキには、ゴムベルトを使っているものがそこそこあります。熱や劣化で伸びてしまってると、メカが動かなくなります。樹脂の劣化による不具合も多いです。 駆動系のギアや爪が割れたり、折れたりするのも多いですね。 良くギヤが割れて出てこなくなるのが、ソニーのVHS一体型スゴ録とシャープのVHSデッキ。この辺は、機械を分解して出しています。
メカ動作はするけどまた入ってしまう不具合
カセットが一瞬見えて、また引っ込んでしまう。このパターンは2つ考えられます。上のメカ不具合のパターンと、テープが引っかかっていて切断防止で入ってしまうパターンです。テープが引っかかってる場合は、天板を開けて、テープをたるませて出すのが一般的です。 ピンチローラーに巻き付いちゃっている場合は、テープを切断し、取り出してから接合するのも方法かもしれません。
そもそも電源が入らない
まぁ、電源が入らないのでは、動くわけがありませんね(笑)。 デッキの天板を開けて、人力で頑張るしかありません(笑)。
テープ出ない=要デッキ修理?
テープが出ないのは、機械の不具合が大半です。 ひきつづき機械を使うには、修理をするか、別途用意するほかないと思います。 とはいえ、修理を受けてくれる修理店はかなり限られているので、フリーマーケットあたりで中古動作品を探して、なるべく早めにダビングするのが良いかもしれません。
テープの不具合は、youtubeなどを参考に修理してみるのも悪くはありません。がしかし、明らかにヤバそうな修理動画も見受けられます(汗)。 お金はかかるけど、業者にやってもらった方が楽で安心ではないかと思います。「ビデオテープ」、「修理」で検索すると良いかも。
もし、対処する自信がなかったり、出ないテープを出すだけでしたら、私がやっているビデオテープの取り出しをご利用いただけたら幸いです。 はいしっかり宣伝(笑)