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海外のビデオは映らない?

ビデオテープといえばVHS。ほとんどの場合、ビデオというとVHSをさします。海外はどうかというと、海外も同じくVHSが主流です。アフリカもヨーロッパもVHS。あの北朝鮮でもVHSがポピュラーでした。
VHSは世界中で愛され、ビデオテープのデファクトスタンダード。でも実は、中に記録されてる映像信号は、それぞれの地域によってバラバラなのです。たと えば、ヨーロッパのビデオ。このテープを日本のビデオデッキに入れても砂嵐しか映りません。逆も全く同様です。この問題、実はVHSだけではなく全てのビ デオテープに言えます。あの昔流行ったベータも8mmビデオもミニDVもみんな違います。まあバラバラといっても、NTSC, PAL, PAL-M,  PAL-N, MESECAM, SECAMの6種類がメインなんですが。海外ビデオ方式一覧を見ればお分かりいただけるかと思います。

なぜビデオ信号が違うの?

深い意味はありません。ただ単にテレビ放送開始時の設備が違ったからです。東日本と西日本で電気の周波数(サイクル/Hz)が違うのと一緒ですね。一度普 及してしまうと変えられなくなってしまいますから。中には他国の作った物は嫌だと、独自に規格を作ってしまった国も・・・プライドが高いフランス人らしい ですね。

どうビデオ信号は違うの?

技術的な事に触れると、何ページにもなってしまうので割合します。簡単に言いますと、

1.映像画面のサイズ(縦横比や解像度)が違う
2.1秒あたりのコマ数が違う
3.色情報の扱いが違う

特に2番のコマ数違いが問題です。日本やアメリカが採用したNTSC方式が1秒30フレームに対し、PALなどは25フレーム。となると、信号のタイミン グが変わります。テープの走行スピードも変わってきます。合わない方式を再生しようとすると砂嵐になったり、音声スピードが変わるのはこのためです。

ビデオ信号は統一されないの?

実は、NTSC地域以外の国は、PALに統一しつつあります。MESECAMやSECAMはPAL信号に近いのでPAL/SECAM兼用機器が多く存在し ます。結局独自路線を進めてきたフランスもPALになってきましたし。まあ、世界中のテレビがデジタル化されれば意識せず行き来できるようになると思いま す。あと何十年かかるかわかりませんが(笑)

海外ビデオが見たい場合

海外DVDを見るもっとも簡単な方法は、パソコンで再生する方法です。DVDは既にファイル化されていますので、機械を選びません。ただ、映画配給会社の 権利を守るために、再生できる地域を制限するリージョンコードが設定されている場合があります。リージョンコードはドライブ内部で設定・管理されていま す。このパソコン内蔵ドライブのリージョンコードを変えれば観れますが、変更できる回数は一般的に5回まで。よって、日本用と海外用DVDを交互に楽しむ のはやや難。USB接続できる専用DVDドライブを用意し、特定のリージョンのみで使用する事をお勧めします。ちょっと反則ですが、リージョンコードを無 視するフリーソフトもあることはありますが、ここにはかけませんので各自でお調べ下さい(笑)

海外方式ビデオを入手してしまった場合は、海外のビデオテープに対応したデッキが必要となります。オークション 等でマルチシステムビデオデッキが売られている事がありますので、そちらを入手するか、海外から機械を輸入するかのどちらかとなります。海外から機械を取 り寄せる場合は、電圧変換機のみならず、映像信号そのものを変換するビデオコンバーターも必要です。私も頑張って輸入しましたが結構ハードルが高いかもし れません。機械を用意するのが面倒という方は、海外ビデオ変換業者などに依頼するしか方法はありません。って思いっきり宣伝してますね(笑) 失礼しました(汗)

8mmビデオ再生時のノイズ

こんにちは。トム平野です。

先ほど、8mmビデオのノイズが酷いんだが、何かいい方法はありませんか? というご質問をいただきました。ビデオテープである限り、ノイズは死んでもなくなりません(笑)

ノイズにも色々あって、過去の経験から次のようなものが考えられます。

  • テープの汚れでノイズが出る
  • ヘッドの汚れでノイズが出る
  • テープの剥離
  • テープの変質
  • 記録不良
  • 磁性体の喪失
  • 再生機器の故障

現実問題として、どれかひとつではなく、複合的に発生する場合が多々あります。

例に、古い8ミリビデオテープがあり、そのテープは、経年劣化で磁気帯だ表面が剥がれやすい状態にあるとします。このテープを再生すると、ヘッドと擦れてテープの表面が剥離、その粕がヘッドに付着し、ノイズが発生。ヘッドに付着したヘッドが他のテープの部分にも汚れを付け、やがてヘッドを掃除してもすぐ汚れる現象に陥ります。

こうならないためにも、一番大切な方法は、機械に入れる前にテープ表面をクリーニングすることかと思います。最近はあまり見かけませんが、インターネットのオークションサイトなどでクリーナーが売られていることがあります。一見、大して役にたたなそうな仕組みですが、ノイズは幾分か抑えられます。何より、確実に実施することにより、機械を長く綺麗に保つことが出来ます。大量に扱えば扱うほど、その違いを実感します。

8mmのメタル蒸着テープなどは、変質と剥離が起きてしまってるケースが結構あります。残念ながら変質してしまったテープは、どう頑張っても難しいので諦めるのも一つの方法です。熱処理したりUローディングする機械で幾分か軽減することは出来ますが、効果は限定的です。

記録不良の多くは、記録時のヘッドの汚れが原因です。この場合は、残念ながらあまり救えません。トラッキング不良によるノイズの場合は、テープパスをそのテープにチューニングすることにより再生できる場合があります。そこまでやる人はあまりいないとは思いますが。

意外に見落としてる方が多いのは、機械の不具合。特に古いビデオカメラですと、映像回路がやられて、ノイズだらけの画になることが多いです。他の テープも再生し、乱れ方を分析してみて下さい。同じ傾向の場合は、機械の可能性が高いです。8ミリビデオは既に修理不能ですので、中古を見つけて再生する ほかないと思います。

8ミリビデオも登場から大分日が経ってますので、多少の諦めは必要です。どうしても必要なものだけ根気よく再生していれば、映るようになるかもしれません。ただし、この方法を取る場合は、毎回録画しながら試みて下さい。再生を繰り返すと剥離が酷くなって逆にうつらなくなる危険性もありますので。

ビデオカメラとレコーダーを線でつなぐだけでダビングできますから、なるべく早めにダビングされる事をおすすめします。「自分には無理」と思ったらお送り下さい。ダビングいたします。ちゃっかり宣伝(笑)

 

8mmビデオME(メタル蒸着)テープが再生できた

8mmビデオテープには、大きく分けるとMP (Metal Particle)と ME(Metal Evavorated) の2種類があり、MPは一般用、MEはハイグレードタイプとして当時売られていました。両者の大きな違いは、磁性体の塗り方の違いで、MEタイプは塗りのキメが細かく、優れた発色、高画質とされていました。画質にこだわる人、大切な映像を残したい人はMEテープを買ったに違いありません。

しかし、そんな日から10年以上経った今、両方のテープを再生すると、悲しいことにノーマルグレードのMPのテープの方が安定感抜群。高価だったMEテープは、ヘッドの目詰まりでノイズが多かったり、テープのすべりが悪くてテープが寄れてしまうなど、散々な結果に。特にベースの薄い150分テープや180分テープはもう見てられません・・・

そんな不具合を何とか解決したいと10年ほど悩んでましたが、嬉しいことに数時間前やっと回避策を発見!ベーキング(熱処理)でも解決できなかった、走行トラブルがだいぶ阻止できました。もうちょっと検証が必要ですが、再生不能だったものが、再生できる。これは大きな差です。突破口が見えて、本当にうれしい。

先週末お預かりしたお客様のテープに同症状の物がありましたが、今日の発見で最初から最後までひとまず再生できました。めでたしめでたし。