トップ » ビデオ系 » ビデオテープ・ディスク » 8mmビデオ再生時のノイズ

8mmビデオ再生時のノイズ

こんにちは。トム平野です。

先ほど、8mmビデオのノイズが酷いんだが、何かいい方法はありませんか? というご質問をいただきました。ビデオテープである限り、ノイズは死んでもなくなりません(笑)

ノイズにも色々あって、過去の経験から次のようなものが考えられます。

  • テープの汚れでノイズが出る
  • ヘッドの汚れでノイズが出る
  • テープの剥離
  • テープの変質
  • 記録不良
  • 磁性体の喪失
  • 再生機器の故障

現実問題として、どれかひとつではなく、複合的に発生する場合が多々あります。

例に、古い8ミリビデオテープがあり、そのテープは、経年劣化で磁気帯だ表面が剥がれやすい状態にあるとします。このテープを再生すると、ヘッドと擦れてテープの表面が剥離、その粕がヘッドに付着し、ノイズが発生。ヘッドに付着したヘッドが他のテープの部分にも汚れを付け、やがてヘッドを掃除してもすぐ汚れる現象に陥ります。

こうならないためにも、一番大切な方法は、機械に入れる前にテープ表面をクリーニングすることかと思います。最近はあまり見かけませんが、インターネットのオークションサイトなどでクリーナーが売られていることがあります。一見、大して役にたたなそうな仕組みですが、ノイズは幾分か抑えられます。何より、確実に実施することにより、機械を長く綺麗に保つことが出来ます。大量に扱えば扱うほど、その違いを実感します。

8mmのメタル蒸着テープなどは、変質と剥離が起きてしまってるケースが結構あります。残念ながら変質してしまったテープは、どう頑張っても難しいので諦めるのも一つの方法です。熱処理したりUローディングする機械で幾分か軽減することは出来ますが、効果は限定的です。

記録不良の多くは、記録時のヘッドの汚れが原因です。この場合は、残念ながらあまり救えません。トラッキング不良によるノイズの場合は、テープパスをそのテープにチューニングすることにより再生できる場合があります。そこまでやる人はあまりいないとは思いますが。

意外に見落としてる方が多いのは、機械の不具合。特に古いビデオカメラですと、映像回路がやられて、ノイズだらけの画になることが多いです。他の テープも再生し、乱れ方を分析してみて下さい。同じ傾向の場合は、機械の可能性が高いです。8ミリビデオは既に修理不能ですので、中古を見つけて再生する ほかないと思います。

8ミリビデオも登場から大分日が経ってますので、多少の諦めは必要です。どうしても必要なものだけ根気よく再生していれば、映るようになるかもしれません。ただし、この方法を取る場合は、毎回録画しながら試みて下さい。再生を繰り返すと剥離が酷くなって逆にうつらなくなる危険性もありますので。

ビデオカメラとレコーダーを線でつなぐだけでダビングできますから、なるべく早めにダビングされる事をおすすめします。「自分には無理」と思ったらお送り下さい。ダビングいたします。ちゃっかり宣伝(笑)

 

上部へスクロール